ある晴れた日 2階のベランダで洗濯物を干していました
下の道路に1人の青年を発見しました
この辺の人ではなく 初めて見かける人でした
田舎なので 殆どが顔見知りですから
「あっ、息子ポンに似てるな、 でも身体が不自由なんだね」
黒のスウエットで 髪は少し長めでしたが背格好や顔が息子ポンに
似てるなと思い 一瞬どきっとしました
ですが、天に召されているのだし、そんな訳はあるはずもない
と自分の考えを否定しました
息子ポンもいつも黒のスウエットを来ていました
その青年は、障害があるようで 歩くたびに体が左右に揺れていて
その様子を見て、私は やっぱり違う人だなと納得したのでした
白ハトポンは 障害を持ってる人が一人で何処に行くのだろう?
施設なども ないのにと、不思議に思っていました
手先も不自由で ひもで束ねたらしい本 5~6冊をバラバラと道端に落としていました
疲れてしまったのか道の脇にへたりこんでしまいました
白ハトは 正直に言うと 自分が疲れている事で 手を貸すのを躊躇していました
私は 洗濯干しが終わり 彼はまだ本と格闘していました
その時ふと 心に浮かびました
「障害を持って生まれてきた人は 魂の学習の最終段階にある」
何かで読んだことを思い出しました
「あっ、放っておいてはいけない 私にできる手伝いをしなければ」
脱兎のごとく 1階まで下りていきました
10秒位のことでした
でも もうその青年の姿は何処にもありませんでした
まさに 狐につままれたようでした
10m走って通りにでてみても左右、何処にも見つけられませんでした
歩くのも、手先も不自由で、あの時点で本も束ねていなかったのに
たった10秒で消えることなど到底考えられないのです
「あっ、息子ポン」と思いました
或る有名な霊能者の方にお伺いした時に「無念だったのでしょう
ですが成仏しています」と
息子を助けてあげられなかったから、もう1度助けてほしくて来たのかもしれません
本当にごめんなさい 息子ポン
私達は、人生の中において 何処かで死に向き合わなければならない時があります
私には 子供の死が、人生を破壊すると思えるほどの辛い体験になりました
心の傷がいえるのに 何年も、もしかしたら生涯、苦しむのかもしれません
この様な苦しみは、私一人でたくさんです
けれども私は 幸いにも息子の起こしてくれる現象によって スピリチュアルにたどり着きました
そして 様々な現象を実体験して、魂は、死をも超えてなおも生き続ける
という事を確信できるようになりました
霊的な事を学ぶことは 愛する人とまた出逢える事を確信する事だと思います
死の悲しみを 超越するほどに 愛の絆の強さを信じられる自分であるために
霊的な学びを続けていきたいと思います
全ての人に幸せが訪れますように
神様
ありがとうございます。
白ハトポン